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ケイ素の必要性・有用性について

ケイ素(珪素)とは…?

土の王様であるケイ素は、Siと表記される原子番号14番の本来必要な微量元素です。
無機栄養素の一つで、1823年にスウェーデンの化学者ベルツェリウスによって発見されました。

太古より地上に存在し、小さな植物性プランクトン・珪藻で、その遺骸が長い年数をかけて海底や湖底の土壌に堆積し珪酸の層を作り上げ、それがまた長年かけて化石化してできたものです。

ほとんどが土砂岩などの土壌や鉱物の主成分として存在し、地殻(地球の表層)のおよそ3割がケイ素で構成されており、地球内部のマントルや核なども含めると地球の約60%をケイ素が占めるともいわれています。

ケイ素は地殻に溶け込んでいるため、田畑で栽培された穀物や野菜に含まれる植物性食物繊維の主成分となります。

ケイ素は独立して存在せず、二酸化ケイ素(SiO₂)として存在します。SiO₂(二酸化ケイ素)の集合体としては、長石、石英(水晶)、アメジスト(紫石英)、トルマリンなどがあり、例えば水晶はケイ素の純度99%です。

これまでも、巷でよく聞く不思議な力や何らかの治療効果を発揮すると言われているものは、95%以上のケイ素を含んでいるものが多いですが、二酸化ケイ素(SiO₂)は不溶性でありますので、そのままの状態では体内に吸収されません。

そのため、ケイ素が体内に吸収されるためには水溶性のイオン化した状態であることが必要です。

どれくらい摂ればいいのか…?

人の身体を構成は、96%は酸素、炭素、水素、窒素であり、残りの4%がケイ素を含むミネラル元素で構成されています。

人の体内にケイ素はおおよそ18gと多く含まれ、特に骨、関節、血管、細胞壁、皮膚、毛髪、歯、爪、筋肉などに広く分布しています。

成人が1日に消費するケイ素は10~40mg程度といわれ、
20代をピークにして蓄える能力が徐々に低下し、
30代ころから体内のケイ素含有量は急激に減少し続け、
40代を超えると顕著に減っていきます。
更に女性は閉経後に著しく減少してしまいます。

日本人が摂取しているケイ素の量はおおよそ10mg前後です。肉食中心の欧米人の場合だと3.5mg程度なので、欧米人よりは多いですが、野菜中心の食生活でもギリギリの摂取量でありますので、多くの日本人は慢性的なケイ素不足といえます。

ケイ素を含む食材とは…?

ケイ素は人間にとって重要な必須ミネラルでありながら体内では作られない為、食品から摂取する必要があります。(※正確には体内で合成できない)

これらの食材にケイ素は多く含まれます。
しかし、食材で摂取しても体内には十分に吸収されず、排出されてしまします。

例えばバナナはケイ素が豊富な食品の一つですが、バナナに含まれるケイ素のたった5%程度しか体内に取り込まれません。

そこで、もっとも効率的にケイ素を摂れる方法として、近年注目されているのが”水溶性ケイ素”です。

現代の土壌では…ケイ素の減少?
 
ケイ素を含む食材を作るのに、土壌が一番大事になります。

現代の土壌には農薬や化学肥料を使用しつづき連作障害により、土壌の養分が失われ、ケイ素も減少しています。

ケイ素の機能、働きのミネラルパワーとは…?

Point 1. 体内時計の管理

体内時計を管理する松果体にもケイ素が含まれています。そして、ケイ素は松果体の機能を最適にします。

松果体とは脳の中に8㎜ほどの小さい組織で、メラトニンの合成・分泌をする器官です。
24時間周期で変動する生理現象である、体内時計を調節するホルモン、メラトニンの分泌に
重要な役割を果たしています。

松果腺(松果体)の組織が減るとメラトニン不足になり、睡眠障害が起きやすくなります。
ケイ素は生体リズム調節に重要な役割を果たしています。

メラトニンとは、睡眠へ導くホルモンの一種です。
ビタミンCやビタミンEより上回る高い抗酸化作用、免疫増強作用、認知機能の向上、新陳代謝を助け活発化させます。

Point 2. 老化防止

血管の内皮細胞の構成成分であるケイ素は、血管のコレステロールを分解します。
動脈硬化の進行した人の動脈には、健康な人の14分の1のケイ素しか含まれていないという報告もあり、”ケイ素不足で老化が早まる”といえます。

Point 3. 腸内の環境を整える

最大の免疫器官である腸の腸管免疫を高めるのは食物繊維です。
ケイ素は植物性食物繊維の主成分であり、食物繊維の働きを強化させ、腸内環境の改善を促します。
腸内環境の改善により、便秘を解消し、さらには病気を寄せ付けないカラダを作ることができます。

Point 4. イオンバランスを整える

イオンとは水中で電気を通す物質の総称であり、細胞の水分量の調節や筋肉の収縮、
神経伝達、骨や歯の形成など重要な役割を担っています。

イオンチャンネルを開閉することによってプラスをマイナスのイオンのバランスを調整し、
イオンと一緒に酸素や栄養素の取り込み、老廃物の排出も同時に行われています。

ケイ素はこのイオン交換をスムーズにする作用を持っているため、体内のイオンバランスを正常にし、
むくみの解消や細胞・臓器の機能正常化に効果を発揮します。

Point 5. 骨を丈夫にする

一般的に骨を丈夫にするのはカルシウムと思われがちなのですが、実はケイ素の方が骨を丈夫にします。
またコラーゲンとカルシウムを結び付け、強くしなやかな骨にします。

※米英共同の「フラミンガム子孫研究」(Framingham Offspring Study)により、
ケイ素はカルシウム以上に骨を強くする可能性が高い」と解明されました。

Point 6. 抗酸化パワーを持つ

活性酸素は紫外線の照射や電磁波、喫煙、ストレスなどによって体内で発生します。
ケイ素は病気や体の老化につながる活性酸素を抑え付け。健康な体を保つ役割を持ちます。
抗酸化パワーで老化スピードの加速を防ぎ、生活習慣病の予防にも繋がります。
活性酸素の抑制は、がんや認知症、シミやシワの予防にも繋がります。

Point 7. コラーゲンの結合

美肌に欠かせない3大要素”コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン”を接着剤のように
結びつける役割を果たすのもケイ素です。
この役割はケイ素だけが持ち、他のミネラルにはこのような働きはありません。
ハリと弾力のある瑞々しい肌、美しい髪や爪になるでしょう。

シリカ…肌や弾力や潤いを保つプルプル層・真皮層の結合を強め、再生にかかわる成分です。

Point 8. その他にもケイ素は…

新陳代謝を活発にする

血流を促し酸素や栄養を運び、質の良い睡眠を得ることで新陳代謝を活発にします。

骨密度を高める

加齢による骨密度の低下を食い止め、骨粗しょう症による骨折を予防します。

免疫システムの強化

心臓の近くにある胸腺は、免疫反応の中心を担うリンパ球の一種であるT細胞を作り出します。

歳とともに委縮し脂肪細胞に置き換わるので、免疫反応ができず重症の感染症になってしまうといわれてます。
ケイ素が、胸腺の細胞を活性化する作用を果たし、T細胞系のリンパ球に働くことでガンなどに対する免疫力を高めます。

動脈硬化を抑える

水と油の中に水溶性ケイ素を入れると乳化します。
コレステロールが乳化することにより血管壁を掃除してくれるため、
血管が丈夫になり、血液循環が良くなって酸素欠乏を解消します。

むくみ防止、肝臓への負担を緩和

水素イオンを補足したケイ素は、腎臓で不必要に水分が再吸収されるのを防ぐ働きもするので、利尿効果が高まります。
これにより、水分代謝がよくなるので、むくみが取れ、高血圧・腎炎や膀胱炎を予防し、尿酸値の改善、
肝臓への負担も緩和します。

アトピー性皮膚炎、薄毛や白髪等の改善や予防にも効果的

血液時循環器系、消化器系、精神~脳神経系、免疫系、解毒系に作用するためです。

代謝促進

血管内の資質に吸着して排出させることで動脈硬化防止に働くためです。

糖尿病の予防

膵臓のインスリン分泌を高め、血糖値を正常化するためです。

うつ病や精神病の予防

ケイ素が不足すると、脳を活性化するセロトニン、ドーパミン、βエンドルフィンなどの分泌が減少し、心の病・うつ病や精神不安が起こるので、それらに対しても効果があると推測できるためです。

ケイ素は全身の栄養素を繋ぐ

このようにケイ素はカラダの至る所に存在しています。微量元素であるケイ素は ” 健康に欠かせない ” のです。

ケイ素の研究

フラミンガム子孫研究(米国疫学調査)アメリカの研究

1970年代からスタートした研究で、2846人(30~87歳、男1251人、女1596人)の調査を行い、腰椎・大腿骨頸部の骨密度とケイ素摂取量との摂取量との関連を調べた研究です。その結果、以下のことが判明しました。

名古屋大学大学院理学研究グループ

欧州科学雑誌「アストロノミー&アストロフィジックス」という学術雑誌に、星の残骸粒子は鉄や珪素で構成されていることを発表されました。生命が全くないところから、何らかのきっかけで生命が誕生したわけですが、そのきっかけの一つがケイ素であると考えると、生命あふれる地球は、“まずケイ素ありきの星”であったと言えるかもしれません。

「ケイ素は治療の分野で大きな役割を果たすことができる」
ルイ・パスツール
フランス、生化学者、細菌学者
「ケイ素は太古から現代にいたるまでの生命誕生に決定的に関わり続け、その生命維持に必要不可欠なものである。」
アドルフ・ブーテナント
ドイツ、1939年ノーベル化学賞受賞、化学者
「動物の食料や環境からケイ素を完全に除くと骨の構造が破壊され、成長が通常より30~35%遅くなり、免疫力が低下する。その後、ケイ素を与えると正常に戻った。」
ペ・アビルガルド
博士、デンマーク

ケイ素の安全性とは…?

食物としてケイ素を摂取すると、血清中のケイ素濃度が上昇し、120分後にはピークに達し、その後徐々に減少していきます(血行動態)。3~9時間かけて尿に排出されます。このことから、ケイ素は腸管から速やかに吸収されて、生体内での役目を終えると尿から排出されるということが分かります。また、ケイ素の医薬品 GLP(Good Laboratory Practice)基準安全試験では、遺伝毒性がないという結果も出ています。

<厚生労働省>
「ケイ酸カルシウム及び二酸化ケイ素等の試験成績を評価した結果、発がん性・生殖発生毒性及び遺伝毒性を有しないと考えられる。」また、食品衛生法第11条3項の規定により、人に対して安全性が高い栄養素であることが証明されています。

<FDA(米国食品医薬品局)>
による、食品添加物の承認をパスしています。
ヨーロッパ、特にドイツでは健康素材として欠かせない常備薬にもなっています。

<反復投与毒性試験>
「安全性に懸念を生じさせる特段の毒性影響は認められないと考えられた。」

<漢方薬として使用されていた>
4000年前から、漢方薬で水晶エキスが難病治療で処方されていました。古い書物では、紫石英(紫水晶・アメジスト)は「長く続けて服むと、十年子なき婦女が孕む」と言われて処方されていました。一つの理由として、身体を温める作用があるようで、また、精神安定作用(鎮静剤)もあったようです。

<その他>
・「がん転移抑制効果」マウスに人の大腸がん細胞を移植した実験(2014年6~8月)
・人の大腸がんをマウスに移植してケイ素を与えたところ、がんの転移に対して抑制効果を示した。(ケイ素のがん転移抑制効果)